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肘内障
■肘内障はどうして起こるの?
肘内障とは6歳くらいまでの小児にみられる症状です。
肘にある輪状靭帯から橈骨頭が外れたことを言います。
子供に起こることが多く、よく、肘が抜けたと言われるものです。
原因の多くは、手を引っ張ったり、ひねったりした時に、突然起こります。
■こんなことで肘内障に!?
肘内障は、急に引っ張ったり、手を突いたりする事でも起こることがありますが、子供によっては、「寝返り」や「物を自分で取ろうとして」起きる事もあるので、いつもこちらが思いもよらないことで、肘内障になることもあります。
■肘内障の見分け方
肘内障になった場合、本人がずっと泣いているとは限りません。
なぜなら、肘を使わなければ痛くないからです。
しかし、親が手を触ろうとするのを激しく嫌がったり、少し肘を曲げると火のついたように泣いたりします。
本人があまり手を使おうとしない不自然さが発見につながりますので、「変だな?」と思ったら要注意です。
基本的には、肘を曲げない、手を使わない、バンザイが出来ない事が分かれば肘内障かも、と思っていただいて大丈夫です。
ただし、転倒して手をついている場合は骨折の疑いもあるので要注意です。
■肘内障になったら
まず、肘内障かどうかを確かめます。
腕をだらんと下げて動かさないでいる場合があります。
これは、腕を下げていれば痛みが治まるからなのです。
泣きやんでも治っているわけではありません。
バンザイのかっこうが、できるかどうか見てみましょう。
肘内障であれば、上げられません。
けれども、肩や手首の骨折というおそれもあるので、念のためどの部分が痛いのか、はれはないかなども確認してください。
そのうえで肘内障ということになれば整復します。
ひじの関節を、手のひらが上向きになるようにねじるだけで、コクッという音がしてひじがはまります。
痛みも瞬時になくなるので、大泣きしていた子どもがあっという間に泣きやみます。
腕が抜けたという表現から、腕を引っ張れば治るのでは、と考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
引張ることで悪化してしまうこともあるので、分からないときは医師に治してもらいます。
コツさえわかれば簡単なことなのですが、子どもの細い腕をねじるということに、抵抗を感じる人は少なくありません。
思い切ってできないときは、専門家に任せるということも大事です。