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寝違え

2020/03/26

寝違え

多くの方が経験したことのある「寝違え」ですが、中には間違った対処法で症状を悪化させてしまっている人もいるかもしれません!

 

なので今回は、寝違えの正しい原因・治し方・予防方法についてご紹介します!

 

 

寝違えとは?

一般的に「寝違え」と呼ばれる症状の多くは、首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態を指します。

 

人間の頭部は、正面から見た首の幅に対して真ん中の位置にあるのが望ましいのですが、睡眠中はどうしてもその位置からずれがちです。

 

長時間にわたって首がおかしな方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的に血が行き届きにくくなり、筋肉も凝り固まりやすくなります。

 

そのような状態で起床時に急に頭首を動かすと、寝違えが発生するのです。

 

 

例えば運動をするとき、ストレッチをせずにいきなり激しい運動をしたら筋肉を傷めてしまいますよね。それと同じで、睡眠中に凝り固まった筋肉をいきなり動かすと、軽度の肉離れになってしまうのです。

 

 

つまり寝違えは、寝ているときに生じるわけではありません。寝違えの原因は睡眠中に作られますが、寝違えの炎症が発生するのは起床時なのです。

 

傷めたのは筋膜?中心部分?

実は寝違えにも種類があります。筋膜を傷めているケースと、中心部分を傷めているケースです。

 

例えば、首を右に回したときに左側が痛ければ、筋膜(筋肉の表面を覆う膜)が傷ついている可能性が高いと言えます。

 

反対に、首を右に回したときに右側が痛ければ、筋肉の中心部分が傷ついている疑いがあります。

 

前者の方が痛みは強く、治りにくい傾向があります。

 

 

ご紹介したとおり、寝違えの多くの原因は軽度の肉離れですが、まれに頸椎に神経痛やねんざが発症しているケースもあります。

 

神経痛の場合

末しょう神経が圧迫されることで、痛みやしびれ・まひが生じるのが神経痛です。不自然な姿勢で寝ていたことで頸椎(けいつい)周辺の神経が圧迫され、神経痛になることがあります。

 

首から肩や腕・手指に痛みやしびれがある場合は、神経痛が疑われます。

 

ねんざの場合

ねんざとは、関節のじん帯や腱(けん)・軟骨などが傷つくケガのこと。例えば、睡眠時に頭が極端にのけぞった状態になっていると、頸椎がねんざすることがあります。

 

 

寝違え直後にやっていいこと、悪いこと

朝起きて「寝違えた!」と思ったら、とにかく楽な位置から首を動かさないことが大切です。

 

痛みが出てから48時間程度は、消炎鎮痛成分が入っている冷湿布を貼るのもおすすめ。ただし、長時間貼るのは避けてください。目安は1時間程度です。

 

むしろ炎症を悪化させるおそれも……寝違えた直後にやってはいけないこと

「とりあえず動作確認しよう」と、首を左右前後に倒してみたり、手で触ってみたりするのは良くありません。寝違えは炎症、つまりケガです。なるべく動かさない・触らないようにしてください。痛みや違和感を治そうと、首のストレッチをしたりもんだりするのもNGです。

 

 

早く治すためのコツ・ポイントは?

初期段階は、とにかく安静にしましょう。「痛い」と感じる動作は避けてください。傷ついた組織を修復するためには、これ以上の治療はないとも言えます。

 

痛みが和らぐ安定期に入ったら、血流を良くして回復を促しましょう。血流改善には、温める・ストレッチをする・マッサージをするなどいろいろな方法があります。どの方法が適切かは病態によって異なるため、専門家の指示に従うように。

 

また、首の痛みが強くてつらいときは、身の回りにあるタオルやマフラーを首の周りにグルグル巻いて、「顎置き」を作ると楽になります。顎を安定させることが目的なので、首が苦しくなるほどきつく巻く必要はありません。

 

寝違えを予防する4つの方法

適度に寝返りが打てるよう、寝具を整えましょう

 

首に負担のかからない高さの枕を使おう

 

寒い環境で寝るのはやめよう

 

泥酔状態・過度に疲れた状態で寝るのは避けよう

 

寝違えは安静にしていれば自然に治りますが、痛みが出ている数日間はとてもつらいものです。生活や仕事に差し支えのないよう、寝違えたときの正しい対処法・治し方をぜひ覚えておいてくださいね。

 

寝違えを起こしやすい人は、就寝環境を整えたり接骨院で骨のゆがみを矯正したりして、予防に努めましょう。